Quantcast
Channel: 日本カルチャー協会 認定講師 みずおち
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3854

計数クイズ「粗利率」③

$
0
0

おはようございます。水落です。

 

今回の問題はこちらです。

 

問題

粗利高455万円を粗利率35%で取るために必要な原価はいくらか。

(消費税は考慮しません。)

 

選択肢

①700万円

②845万円

③1000万円

④1300万円

 

ヒントはこちら

 

解説です。

 

粗利高を455万円を35%で取るために必要な原価金額ときました。

 

こんなシチュエーションは無さそうに思いますが、案外あります。

 

厳密には原価とは違いますが、キャッシュフローつまり現金で考えた場合

 

経費の支払いに必要な金額は455万円とほぼ決まっている。

 

毎月の平均の粗利率は35%だ。

 

売上がいくらぐらいで、支払いをいくらまでに抑えれば支払いができる。

 

という事を計算する時に使います。

 

計数の研修を受けていない社員の方の中には「会社が経費を支払っている。」

という感覚を持てない人がいます。

 

それが損益計算書の罠と言われています。

 

売上があって、粗利率も正しく35%取れていて、粗利高も455万円と出ている。

 

と損益計算書では出ていても、仕入金額が多く、在庫が増えていれば

 

現金の流れ(キャッシュフロー)では300万円しか残っていない。

 

みたいな事もあるからです。

 

 

解説です。

 

公式で考えると455万円の粗利高を35%の粗利率で割り売上高を出します。

 

売上が1300万円と出たら粗利高の455万円を引いて残りの原価が845万円

 

答えは②の845万円になります。

 

①は粗利高455万円を原価率の65%で割った場合に出る間違いです。

④は売上高です。

 

ヒントから考えるほうが理解しやすい問題です。

 

粗利高の455万円は35%を占めていますので、455を35で割って

 

1%が13万円と分かります。

 

65倍すれば原価の845万円と出ます。

100倍すれば売上の1300万円が出ます。

 

売上1300万円で仕入れを845万円以内に抑えて

普段通りの35%の粗利率が取れれば経費の455万円が賄えそうだ。

 

又は何かが足らなければ、結果が出る前に対策を打つことが出来ます。

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3854

Trending Articles