おはようございます。水落です。
交差比率は適正在庫を見る指標の一つです。
とても参考になる数字なのですが、
交差比率はお店では使わないところも多いです。
株式公開している会社などでは、決算後に株主に公開されたりします。
交差比率=年間粗利率×在庫回転率で出します。
単位は%です。
年間の粗利率と在庫回転率にも年間売上高を使用しますので
正確な数字は決算後に出されるのが普通です。
年間の数字を使用するので普段使いするのは面倒なのが
お店で使用されない理由です。
交差比率の良さはわかりやすくなる事です。
交差比率は在庫回転率と粗利率を掛けるので
比較する土俵が同じになり、基準がわかりやすくなります。
下の在庫回転率の表では、在庫回転率が7.4から4.6まであり、
この数字が適正かどうかは商品の粗利率によって違うので
本当に適正なのかどうかが分かりにくいですよね。
基準は200%で良好。150%未満は問題があるといわれています。
部門Aは在庫回転率では7.4回転で他よりも優秀に見えますが、
でも交差比率でみると150%を下回っており、
効率よく粗利高に貢献していない。
在庫が過剰なのか、売上が出ていないのか、販売価格が適正でないのか
原因は定かではありませんが、どこかしらに問題があります。
お店全体でも約164%と部門Aと部門Cに問題があるため、
全体でもちょっと危険な状態にあると言えます。
このように、在庫分析する上ではとてもわかりやすく、
使いやすい数字です。
しかし、正確な数字を出すためには
年間の売上高や年間の粗利率が必要であったり
出すのが面倒だったり、せっかく出た数字が半年前の数字だったりなど
使いにくい部分があります。
多少正確ではなくても目安として使える簡単な交差比率を
使って在庫分析することを紹介しています。
明日に続きます。