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Channel: 日本カルチャー協会 認定講師 みずおち
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交差比率① 新入社員研修用

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おはようございます。水落です。

 

交差比率は適正在庫を見る指標の一つです。

とても参考になる数字なのですが、

交差比率はお店では使わないところも多いです。

 

株式公開している会社などでは、決算後に株主に公開されたりします。

 

交差比率=年間粗利率×在庫回転率で出します。

単位は%です。

 

年間の粗利率と在庫回転率にも年間売上高を使用しますので

正確な数字は決算後に出されるのが普通です。

 

年間の数字を使用するので普段使いするのは面倒なのが

お店で使用されない理由です。

 

交差比率の良さはわかりやすくなる事です。

 

交差比率は在庫回転率と粗利率を掛けるので

比較する土俵が同じになり、基準がわかりやすくなります。

 

 

 

下の在庫回転率の表では、在庫回転率が7.4から4.6まであり、

この数字が適正かどうかは商品の粗利率によって違うので

本当に適正なのかどうかが分かりにくいですよね。

 


基準は200%で良好。150%未満は問題があるといわれています。

 

部門Aは在庫回転率では7.4回転で他よりも優秀に見えますが、

 

でも交差比率でみると150%を下回っており、

 

効率よく粗利高に貢献していない。

 

在庫が過剰なのか、売上が出ていないのか、販売価格が適正でないのか

原因は定かではありませんが、どこかしらに問題があります。

 

お店全体でも約164%と部門Aと部門Cに問題があるため、

全体でもちょっと危険な状態にあると言えます。

 

このように、在庫分析する上ではとてもわかりやすく、

使いやすい数字です。

 

しかし、正確な数字を出すためには

年間の売上高や年間の粗利率が必要であったり

出すのが面倒だったり、せっかく出た数字が半年前の数字だったりなど

使いにくい部分があります。

 

多少正確ではなくても目安として使える簡単な交差比率を

使って在庫分析することを紹介しています。

 

 

明日に続きます。

 

 


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