おはようございます。水落です。
交差比率は在庫が適正に維持されているか、
効率良く利益に繋がっているかを検証するための比率です。
比率なので単位はパーセントになります。
交差比率は粗利率×在庫回転率で求めます。
この粗利率は年間粗利益高÷年間売上高で出します。
昨日の売上資料でおやっ?と思われた方もいると思いますが、あの資料だけでは正確な交差比率を出す事はできません。
交差比率は決算書では多く用いられますが、年間の粗利高と在庫回転率が必要なので店舗の単月資料としては使われにくいと思います。
在庫回転率は在庫金額が何回転しているか。という指標です。
在庫回転率の在庫金額は平均在庫金額(原価)となっています。
平均在庫金額は(期首在庫+期末在庫)÷2と言われますが
期首在庫って1年前の在庫なので、1年前の在庫と今現在の在庫を
足して2で割るっていうのもアバウトです(笑)
そのためお店で交差比率を使う際は直近の在庫金額を使用します。
今回は決算書類ではないので在庫の目安としてアバウトな計算をしています。
交差比率の公式を分析すると、
粗利率は年間粗利益高÷年間売上高
在庫回転率は年間売上高÷在庫金額です。
これを分数で書くと、見てお分かり頂けるように、分子と分母に
年間売上高があり、約分できます。
すると、年間粗利益高÷在庫金額が交差比率になります。
年間粗利益高は期中では出せないので、
今回は5ヵ月分の粗利を合計して平均を出して12ヵ月分を予測しています。
交差比率は200%を超えていると良好と言われ、
150%~200%未満はどこかしら問題があり、
150%以下は悪いとされています。
ゲームの交差比率が123%というのは、粗利高が予測の数値とはいえ、
悪いという事がわかります。
では何が悪いのか。という問題ですが、
交差比率は粗利と在庫を掛けているのでどちらかに左右されます。
粗利率に大きな変動はなく、在庫金額は右肩上がりで増えています。
売上高は落ちていて粗利は下がっているので、売上の低迷と在庫過多の可能性が高いといえます。
続きます。