おはようございます。水落です。
相乗積はお店の強みです。
限られた時間を相乗積の高い順にテコ入れすると利益を伸ばしやすいのですが、
なんでだろう。と思いますよね。
なので、わかりやすいように例を作ってみました。
これでわかりやすければ”いいね”を押して下さい。笑
ある工場があります。
この工場では3種類の商品を製造しています。
商品Aは販売単価300円、粗利率60%、ひとつあたりの粗利高180円
売上構成比32%、ひとつ製造に6分かかります。
商品Bは販売単価500円、粗利率40%、ひとつあたりの粗利高200円
売上構成比31%、ひとつ製造に10分かかります。
商品Cは販売単価1,000円、粗利率30%、ひとつあたりの粗利高300円
売上構成比38%、ひとつ製造に15分かかります。
工場の稼働時間はMAXで2,000時間です。
現在の売上総利益では足らず、このままでは閉鎖もありえます。
早急に売上総利益を増やし、経営を立て直す必要があります。
現状の稼働時間で最大限の売上総利益を出すためには、それぞれ何個製造するべきか。
という問題を用意しました。
商品には最大需要数があり、それ以上は製造しても販売出来ない事とします。
人を増やすとか、機械を増やす事は出来ません。
では解説します。
まず、最大需要があるので需要構成比に合わせて均等に製造する場合です。
このような状況の場合、一番中途半端な作戦です。現状と大差ありません。
では、売上構成比の一番高い商品Cを優先して最大需要数まで製造し、
残った時間を次に構成比の高い商品Aを製造する。
この場合、最大売上高が取れます。
しかし、実際の売上総利益は現状よりも下回ります。潰れてしまいますね。
でも、最大限を狙うために何かを切り捨てるのは大切です。
では、相乗積を出します。
相乗積は粗利率×売上構成比です。
商品Aが19%、商品Bが12%、商品Cが11%です。
相乗積が一番高い商品AをMAXまで製造し、残った時間を次に高い商品Bを製造し、
商品Cは製造を0個にします。
売上高は現状を下回りますが、売上総利益は最大値になります。
時間と労働力に余裕があるなら全部を伸ばせるのでしょうが、
無い袖は振れないので需要があって利益が高い部門を最大限に伸ばすのが最優先になります。
実際の小売店では最大需要数はありませんが、
ある程度まで勢い良く伸びた後、停滞する時期が来ます。その後に次の部門を伸ばしていきます。
今回の例では商品が3つしかありませんが、
実際の店舗では10個以上の部門があると思います。
その場合、相乗積の高い2つか3つに絞ると良いです。
売上構成比の50パーセントぐらいをカバー出来れば売上が伸びるスピードが速くなります。